MENU

ニチイの介護職員初任者研修受講の流れ〈スクーリング〉

介護職員初任者研修では、自宅での学習と同時進行で
教室で実際に座学と実技の授業を受けるスクーリングに出席する必要があります。
スクーリングは全部で16日間あり、94時間の授業と1時間の修了試験が行われます。

 

スクーリングの際には自宅学習で使用しているテキストを用いて、
介護についての基本的な知識や具体的な技術まで座学と実技でしっかり理解して行きます。

 

ニチイではとりわけ実技の授業に力を入れており、多くの時間を実技に費やしています。
色々な介護の技術を体を動かしながら学んでいきます。
介護をされる側の立場を理解するために、介護をする人の役だけではなく、
介護をされる人の役も体験し、実際の介護現場ですぐに求められる人材を育成します。

 

実技の授業では、具体的に以下の内容を学びます。

 

車椅子の介助

介助を受ける側も体験しながら、安全かつ快適な車椅子の操作方法について習得します。
車椅子は非常に重たく、介護職員は正しい操作方法をしっかり身に付けておかなくては自身も腰を痛めてしまいかねません。
また、介護をされる側は、ほんの少しの段差で生まれる衝撃を受けたり、
急ブレーキをされると大きな恐怖を感じますので注意が必要です。

 

体位変換

実は寝たきりになると、たったの2時間で床ずれができてしまいます。
ですから介護をする人は2時間ごとに体位変換を行う必要があります。
そこで体位変換を行う意味と体位変換のテクニックを学びます。
大きな体の要介護者を力づくで移動させる必要はないのです。
正しいテクニックを用いれば、最小限の力を使うだけで重たい人でも簡単に動かすことができます。
このようなボディメカニクスは非常に役に立ちます。

 

※ボディメカニクスとは、てこの原理を用いて人を小さな力だけで動かすテクニックです。
このボディメカニクスは介護をする人にとっての真骨頂のテクニックですので、
スクーリングで確実に身に付けましょう。
この原理さえ習得することができれば、どれだけ大きな体の男性であっても
簡単に介助することができますので、介護職員自身の体に負担をかける心配がありません。

 

ベッドメイキング

シーツにシワがあると、床ずれが起こりやすくなってしまいます。
ですから寝具を整える方法を身に付ける事も非常に大切です。
正しい寝具の整え方を習得することで、要介護者の体に余計な負担をかけないようになります。

 

服の着脱

高齢者は体が痛む場合が多いですし、体に麻痺のある人も多いので、
服を着脱させる際にも最新の配慮とテクニックが必要です。
要介護者に対して負担をかけないように手早く服を着脱させるコツを学習します。
服の着脱はちょっとしたことに思えてかなり重要な項目です。
少しのコツを知っていると仕事がかなりやりやすくなります。

 

部分浴

ベッドの上で行う足浴の方法を学びます。
足を温めながら、心までリフレッシュさせる効果があることをケアされる人の側も実際に体験して確認します。

 

排泄介助

介護の現場には当然寝たきりの高齢者の方が多いため、
おむつを使用している人がたくさんいらっしゃいます。
介護職員にとっておむつの交換はしっかり習得すべき項目です。
おむつの交換は自尊心を傷つけやすいため、
実際に介助される人の立場を体験して、気持ちをしっかり理解します。

 

移乗介助

要介護者をベッドから車椅子へ移す方法を学びます。
介護職員にとって必要不可欠な移乗介助。
体の大きな人を移乗させるのは非常に大変そうなイメージですが、
コツを身に付ければ小さな体の女性であっても簡単に行うことができるようになるので、しっかり習得しましょう。

 

口腔ケア

要介護者の中には自分で歯を磨くことができない人もたくさんいらっしゃいます。
しかし、口の中がさっぱりしていないと食欲がわきませんよね。
食欲の増進はあらゆる生活機能を高めますし、
社会参加に対する意欲が増しますので寝たきりになってしまうことを予防してくれます。
ですから口腔ケアの方法を学び、要介護者の自立を促します。

 

食事介助

食事を自身で行えない要介護者の方に食事を快適にとっていただくためには
介護職員が立ち位置を気を付けたり、
スプーンを口に運ぶ時にどのような角度にしたらいいかについて配慮しなくてはなりません。
また、実際に食事をさせてもらう立場も体験しなくては、
どのような順番で食事を与えたら良いのか理解できませんので、
介護を受ける側の立場も体験してノウハウを身に付けていきます。
なお食事のメニューもきちんと五大栄養素を考慮するようにしていきます。

 

入浴介助

要介護者の方に気持ち良く入浴してもらえるように介助の方法を身に付けて行きます。
入浴するとどのような影響が体に起こるかについても学習します。
また、福祉用具の種類と使い方も学びます。

 

実技の授業では、ロールプレイングと言う、いわゆる役割演習を行います。
介護職員を目指すにあたって、介護をする側だけではなく、
介護をされる側の気持ちを理解することも非常に大切です。
実際に介護を受ける立場を体験すると、これまでは全く気付く事のできなかった些細なことにまで気付けるようになります。

 

排泄や入浴など、これまで自分で行えていたことができなくなり、
他人の手を借りて行わなくてはならないという状態は非常にもどかしく、不便で苦しいものです。
しかし、実際にその立場になってみなくては頭で考える事はできても本当の気持ちは理解できません。
食事介助においても、ご飯、おかず、汁物など、どのような順番で口に運んであげたらおいしく食べやすいのかなど、理解できるようになります。

 

介護職員にとって非常に大切なことは、介護を受ける側の気持ちをどれだけ理解してあげられるかです。
頭で想像をすることができたとしても、体験してみないことには「実感」するまでには至らないでしょう。
要介護者の心を知るためには、このような実技の学習が極めて重要なのです。